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放課後

放課後の教室

このフレーズだけで切なく胸がギュとする


中学生の頃 友達が時々ピアノを弾いてくれた 

放課後の誰もいない校舎の音楽室にコッソリ忍びこんで


教室の窓がオレンジ色に染まり

ぼんやりした光の線がピアノにかかる


流れるような指先とその子が奏でるメロディーをずっと聞いていたかった


最終の下校時刻を知らせる鐘がなると

今日はここまでね

って大人びたその子がピアノを閉じる


制服姿の私たちは他愛もないお喋りをしながら帰り道を歩く

お腹の底から笑い合って


まだ恋も知らず悲しみも知らなかった


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